iPhoneのBraveとSafariを比較(2026年版):DuckDuckGoとChromeも
iPhoneのBraveとSafariは同じエンジンでページを表示するため、速度やサイトの互換性はほぼ同じです。違いは、エンジンの周りで何をするかです。Braveは設定なしで、最初のタブからすべてのサイトの広告とトラッカーをブロックします。Safariはコンテンツブロッカーを追加しない限り広告をブロックしませんが、強力なトラッキング防止を内蔵し、iCloudでMacやiPadと同期できます。結論から言うと、手間をかけずに広告をブロックしたいならBrave、Apple製品をそろえていてブロッカーの追加が苦にならないならSafariがおすすめです。
DuckDuckGoはBraveに近い立ち位置で、アプリがよりシンプルで、ワンタップで閲覧データを消せるボタンがあります。Chromeは毛色が違い、プライバシーではなくGoogleアカウントを中心に作られています。ここでは4つを比較します。
結論:ひと目でわかる比較
- 最初からの広告ブロック:Brave。DuckDuckGoがそれに続きます。Safariはコンテンツブロッカーのアプリが必要です。iPhoneのChromeは広告をブロックできません。
- トラッキング防止:Brave、DuckDuckGo、Safariの3つはいずれも強力です。4つの中ではChromeが最も弱いです。
- MacやiPadとの同期:Safari。WindowsやAndroidとの同期:パソコンで使っているものに合わせてBraveかChrome。
- いちばんシンプルなプライバシー重視のアプリ:DuckDuckGo。
- バッテリーとシステムとの連携:AppleがiOSと一緒に開発しているSafari。
- 追加機能:最も多いのはBrave(Leo AI、Brave News、有料VPN、暗号資産ウォレット)。気に入る人もいれば、ごちゃごちゃしていると感じる人もいます。
iPhoneではすべて同じエンジンを使う
App Storeのルールにより、iPhoneのブラウザはSafariのエンジンであるWebKitを使う必要があります。iPhoneのBrave、DuckDuckGo、Chromeは、Appleのエンジンに各社のアプリをかぶせたもので、パソコンで使うブラウザとは別物です。そのため、Safariで崩れるページはたいていBraveでも崩れ、ベンチマークの結果も近くなります。
例外はEUで、iOS 17.4以降、Appleは他のエンジンを認めています。それでも、これらのアプリの通常版はEUでもWebKitで動いています。つまり、本当の選択基準は速度ではなく、ブロック、プライバシーの初期設定、同期、追加機能です。実際には、広告をブロックするブラウザのほうが、読み込むスクリプトや動画が少ないぶん、速く感じられます。
iPhoneのBrave
Brave シールド
シールドはBraveの中心となる機能です。初期設定でオンになっていて、バナー広告、ポップアップ、動画広告、サイト越えトラッカー、フィンガープリントのスクリプトをブロックし、Cookieバナーを閉じることもできます。また、Braveはサイトにデータを販売しないよう求める信号、グローバル・プライバシー・コントロール(GPC)も送信します。
サイトが正しく表示されない場合は、そのサイトだけシールドをオフにできます。
- Braveでサイトを開きます。
- アドレスバーの横にあるBraveのライオンのアイコンをタップします。
- シールドのスイッチをオフにします。ブロックなしでページが再読み込みされます。
全体の初期設定は、Braveアプリの設定 → シールドとプライバシーにあります。パソコン版やAndroid版のBraveと違い、iPhone版でサイトごとにできるのはシールドのオンとオフだけで、ブロックのレベルは選べません。また、BraveにはShredという機能があり、他のサイトからはログアウトせずに、1つのサイトのCookieとデータを消去できます。
Brave Search、Leo、Brave News
デフォルトの検索エンジンはBrave Searchで、GoogleやBingではなくBrave独自のインデックスを使います。LeoはBraveのAIアシスタントで、ページの要約や翻訳、文章の下書きを手伝ってくれます。Leoは無料で使え、Leo Premiumでは月額14.99ドル(米国)で、より高性能なモデルを使えます。Brave Newsは、新しいタブのページに表示できるニュースフィードで、使うかどうかは自由です。
Brave VPN
Brave Firewall + VPNは有料のオプションで、米国では月額9.99ドルまたは年額99.99ドル、7日間の無料トライアルがあります。ブラウザだけでなくiPhone全体を保護し、1つのサブスクリプションで最大10台のデバイスに使えます。Braveの無料のブロック機能を使うのに、VPNは必要ありません。
Brave Rewards、BAT、暗号資産
パソコン版とAndroid版のBraveでは、プライバシーに配慮した広告の表示に同意すると、Brave RewardsでBraveの暗号資産トークンであるBATを受け取れます。iPhoneでは事情が違います。2020年にAppleから指摘を受け、BraveはiOSアプリからBATを受け取る機能を削除しました。BraveのRewardsのページにも、iOSではRewardsはクリエイターの支援にしか使えないと書かれています。つまり、iPhoneで閲覧してBATを受け取ることはできません。暗号資産用のBrave ウォレットは初期設定でオフなので、完全に無視してかまいません。
Brave プレイリストとオフライン動画
プレイリストは、Webページの動画や音声をリストに集め、Braveの中で再生できる機能です。以前はメディアをオフライン用に保存することもでき、そのため人気がありました。2026年6月、Braveは、App Storeに残るためにAppleから変更を求められたとして、iOSのプレイリストでオフライン再生と保存が使えなくなったと発表しました。Braveは異議を申し立てているとしているので、最新情報はアプリのリリースノートで確認してください。オフラインで動画を見たい場合は、iPhoneで動画を保存してオフラインで見る方法をご覧ください。
同期
Brave Syncは、同期コードを使ってiPhoneのBraveとパソコンやAndroidのBraveをつなぐため、アカウントは不要です。WindowsやLinuxですでにBraveを使っている人に向いています。
iPhoneのSafari
Safariは、追加のアプリがなくても、評判以上にプライバシーに配慮しています。Safariには、次の機能があります。
- インテリジェント・トラッキング防止機能:広告会社がサイトをまたいであなたを追跡するのを制限します。
- 高度なトラッキングとフィンガープリント防止:iOS 26では、プライベートブラウズだけでなく、すべての閲覧で初期設定でオンになりました。リンクからトラッキング用のパラメータを取り除き、サイトがあなたを識別するのに使う端末情報を隠します。設定 → アプリ → Safari → 詳細で確認できます。
- IPアドレスを非公開:既知のトラッカーからIPアドレスを隠します。
- プライバシーレポート:Safariが止めたトラッカーを一覧で確認できます。
- プライベートブラウズのロック:Face IDでロックでき、Safariを離れるとプライベートタブが隠れます。
Safariにできないのは、単体で広告をブロックすることです。App Storeからコンテンツブロッカーをインストールし、設定 → アプリ → Safari → 拡張機能でオンにすれば解決します。iPhoneのSafariは本格的なWeb拡張機能にも対応していますが、BraveとDuckDuckGoは対応していません。選び方はiPhoneで広告をブロックする方法のガイドで解説しています。
Safariのもう1つの大きな強みはiCloudです。タブ、ブックマーク、リーディングリスト、履歴、タブグループがMacやiPadと同期され、パスワードはAppleの「パスワード」Appに保存されます。また、AppleがiOSと合わせて調整しているため、バッテリー効率も最も優れています。
iPhoneのDuckDuckGo
DuckDuckGoのブラウザは、設定を管理しなくてもプライバシーを守りたい人のために作られています。デフォルトの検索はDuckDuckGo検索で、次の機能があります。
- トラッカーのブロック:サードパーティのトラッカーの多くを読み込まれる前に止め、YouTubeの広告を含む迷惑な広告もブロックします。
- Cookieポップアップの管理:多くの同意バナーに、最もプライバシーを守る選択で自動的に回答します。
- Fireボタン:タブと閲覧データをワンタップで消去します。指定したサイトのログインは、Fireproofサイトで残せます。
- Duck Player:ターゲティング広告を減らし、余計なものなしでYouTube動画を見られます。
- Email Protection(任意):プライベートな@duck.comのアドレスを作成でき、メールからトラッカーを取り除いてから受信トレイに転送します。
- Duck.ai(任意):学習に使われない、AIモデルとのプライベートなチャットです。
DuckDuckGoには、VPN、個人情報の削除、なりすまし被害の回復支援を含む有料のサブスクリプションもあり、米国では月額9.99ドルからです。なお、他のアプリの中のトラッカーをブロックするApp Tracking Protectionという機能の記事を見かけるかもしれませんが、これはAndroid専用です。iPhoneのDuckDuckGoが守るのは自分のブラウザの中だけで、他のアプリについてはAppleのAppにトラッキングしないように要求の確認画面が対応します。
BraveとDuckDuckGoの比較:どちらも広告とトラッカーをしっかりブロックします。Braveは、サイトごとのシールド、Leo、パソコンとの同期など、設定と機能が豊富です。DuckDuckGoはよりシンプルで、Fireボタンはすべてを消す最速の方法です。メニューが少ないほうがよければDuckDuckGo、細かく調整したいならBraveを選びましょう。iPhoneのプライバシー重視ブラウザのおすすめでさらに詳しく比較しています。
Chromeの位置付け
WindowsパソコンやAndroid、ChromebookでChromeを使っていて、タブ、履歴、パスワードをどこでも使いたいなら、iPhoneのChromeはよい選択です。ただし、広告ブロッカーも拡張機能もなく、閲覧内容がGoogleアカウントにひも付きます。パソコン版のBraveはChromiumをベースにしているので、パソコンのChromeが気に入っていてもブロック機能がほしいなら、両方のデバイスでBraveに乗り換えるのが自然です。詳しい比較はiPhoneのChromeとSafariの比較をご覧ください。
どれを選ぶべき?
- Braveがおすすめの人:設定なしで広告とトラッカーをブロックしたい、Apple以外のパソコンでBraveやChromium系ブラウザを使っている、Leoなどの追加機能を使いたい。
- Safariがおすすめの人:MacやiPadを持っている、バッテリーの持ちとシステムとの連携を重視する、Web拡張機能を使いたい。広告対策にはコンテンツブロッカーを追加しましょう。
- DuckDuckGoがおすすめの人:シンプルでプライバシーを守れるブラウザがほしい、ワンタップですべて消せるのが好き。
- Chromeがおすすめの人:ブロック機能よりGoogleとの同期を重視する。
どれを選んでも、設定 → アプリ → デフォルトApp → ブラウザAppで、リンクを開くブラウザに設定できます。詳しくはiPhoneでデフォルトのブラウザを変更する方法をご覧ください。
もう1つの選択肢:Kipzy
広告ブロック目当てでBraveを使い始め、プレイリストのオフライン動画のために使い続けていたなら、Kipzyがその両方をカバーします。EasyListとEasyPrivacyで広告、トラッカー、ポップアップを読み込まれる前にブロックし、プライバシーレポートと、必要なときのためのサイトごとのスイッチも備えています。ページに動画があるとビデオを保存ボタンが表示され、オフラインで見るために保存できます。プライベートタブは閉じると何も残らず、Face IDでアプリをロックでき、アカウントも不要です。無料版には、ブラウザ、タブ、プライベートタブ、ブロック機能、1日2本の動画ダウンロードが含まれ、Proではダウンロード無制限、最高画質、Face IDフォルダが加わります。KipzyはiPhone専用でパソコンとは同期しないため、パソコンではSafariやBraveと組み合わせて使う人も多くいます。保護された(DRM)動画は保存できません。
よくある質問
iPhoneではBraveとSafariのどちらがいいですか?
広告ブロックならBraveです。Braveは設定なしですべてのサイトの広告をブロックしますが、Safariにはコンテンツブロッカーが必要です。トラッキング防止はほぼ互角で、特にiOS 26以降はSafariのフィンガープリント防止がすべての閲覧でオンになっています。iCloud同期、バッテリー、拡張機能ではSafariが優れています。
iPhoneではBraveのほうがSafariより速いですか?
どちらもWebKitを使うため、エンジンは同じです。広告の多いサイトでは、読み込むものが少ないぶんBraveのほうが速く感じることがよくあります。コンテンツブロッカーをオンにすれば、Safariもその差をほぼ埋められます。
iPhoneでBraveを使っても安全ですか?
はい。Braveは広く使われているオープンソースのブラウザで、よく知られた会社が開発しています。暗号資産の機能は任意で、iPhoneではBATを受け取れず、ウォレットも自分でオンにしない限りオフのままです。
BraveとDuckDuckGoはどちらがプライバシーを守れますか?
どちらもサードパーティのトラッカーをブロックし、デフォルトでプライバシー重視の検索エンジンを使うため、Chromeよりは大幅に改善されます。Braveはサイトごとに細かく調整でき、DuckDuckGoはFireボタンでデータを簡単に消去できます。使っていて好きなほうを選びましょう。
iPhoneのBraveで動画をダウンロードできますか?
確実にはできません。2026年6月、BraveはAppleの要請によりiOSのプレイリストからオフライン保存を削除したと発表しましたが、プレイリストでメディアを集めてアプリ内で再生することは引き続きできます。Braveは異議を申し立てているとしているので、最新情報はリリースノートで確認してください。
BraveでiCloudのパスワードは使えますか?
はい。iOSの自動入力を通じて、Appleの「パスワード」Appからパスワードを入力できるため、保存済みのログイン情報を移さなくても使えます。